リニアで大井川流域の自治体トップと川勝知事が意見交換

リニア中央新幹線の工事で水資源への影響が懸念される大井川流域の自治体トップと川勝知事が、約2年ぶりに意見交換会を開き、いわゆる水の「全量戻し」の方法の1つとして、JR東海が提示した大井川上流部のダムの取水を制限する案の検討を進めることで合意したということです。

2年2か月ぶりに開かれた意見交換会は県庁で行われ、知事と大井川流域の10の市と町の首長らが出席しました。
冒頭で島田市の染谷絹代市長が、「知事の考えを聞き今後の取り組みについて話し合いたい」とあいさつし、知事は「水資源や自然環境の保全とリニア実現の両立を図る姿勢は変わらない。一体となった取り組みに協力をお願いします」と述べました。
この後、会議は非公開となりましたが、市長らからJR東海が「全量戻し」の方法の1つとして示している工事で県外に流出する水の量と同じ量だけ大井川上流部の田代ダムの取水を制限する案について、実現を要望する意見が出され、知事は提案を受け入れ検討を進めることで合意したということです。
また、県とJR東海の協議の内容をより詳しく把握できるように県の専門部会との意見交換の場も設定するよう要望が出されたということです。
会合のあと島田市の染谷市長は、「県や流域の住民にどういう選択が1番いいのか考えていかなければならない。知事には現実的な対応をとってもらいたい」と述べました。
川勝知事は、「田代ダムの案についてはJR東海からまだ具体的な戻し方について説明がないが、提案を歓迎し受け止めていくということで合意した」と述べました。