リニア静岡工区 工事残土の生態系への影響検証へ

リニア中央新幹線をめぐり、トンネル工事が計画されている静岡県内の環境保全などを議論する国の有識者会議が開かれ、工事で発生する残土が生態系に与える影響も検証していくことを確認しました。

リニア中央新幹線はJR東海が2027年の開業を目指していますが、工事の許可の権限を持つ静岡県は南アルプスの生態系に悪影響が出る懸念があるなどとして県内での着工を認めていません。
これについて、国土交通省が設けた有識者会議の2回目の会合が2日に開かれ、環境保全について話し合いました。
この中では、前回の会議での意見を踏まえ、大井川の水量の変化による生態系への影響に加えて、トンネルの掘削工事で発生する残土を流域で盛り土として処分することによって生じる影響についても、今後、検証する方針を確認しました。
また、会議では、静岡県の難波喬司理事が、県がJR東海の提供データをまとめた結果、トンネル工事の影響で時期によっては大井川の上流で水量が大きく減少し、生態系に影響が出る懸念があることを報告しました。
これに対して有識者からは、生態系への影響を把握するには流域の地盤や生息する生物などをさらに詳しく調べる必要があるといった意見が出されました。
難波理事は会議のあと記者会見で「有識者の意見も踏まえながら、追加の調査をどのような形で進めていくか国とも相談していきたい」と述べました。