土石流発生を受けた盛り土総点検で是正完了は15%にとどまる

去年7月に熱海市で発生した土石流を受けて、県が行った盛り土の総点検で、是正の必要があると確認された県内193か所の盛り土のうち、6月1日の時点で是正が完了したのは28か所と、全体の15%にとどまっていることが、県への取材でわかりました。

去年7月3日に熱海市で起きた土石流を受けて、県が行った盛り土の総点検では、許可や届け出などの手続きや、災害を防止する対策がとられていないなど、是正が必要な盛り土が県内で193か所あることが確認されました。
土石流の発生から1年になるのを前に、県に是正の状況を聞いたところ、6月1日の時点で、是正が完了した盛り土は28か所と全体のおよそ15%にとどまっていることがわかりました。
是正が進んでいない理由について、県は、造成した業者が行政の指導に従わないことや、是正が必要な盛り土が多く、自治体側の作業が追いつかないことを挙げています。
また、県によりますと、是正が完了していない165か所の盛り土のうち、住宅などに被害が及ぶ危険性が高いものは、土石流の起点に崩れずに残っている盛り土の1か所だということです。
熱海市は、この盛り土が造成された当時の土地の所有者側に安全対策を講じるよう措置命令を出していますが、命令に従わない場合、県はことし10月以降に行政代執行を行い、撤去することを検討しています。
是正が進んでいない現状について、県盛土対策課・盛土監視機動班の後藤祐介班長は「7月から施行される盛り土条例で罰則が強化されるので、警察と連携しながら是正に結び付けていきたい」と話していました。