“ヤミ金”事件で稲川会トップらを提訴 県内外の10人
指定暴力団・稲川会系の暴力団員から違法な金利で金を貸し付けられたとして、県内外の10人が16日、稲川会のトップらに賠償を求める訴えを起こしました。警察によりますと、ヤミ金事件について暴力団のトップの責任を問う裁判は初めてだということです。
静岡地方裁判所に訴えを起こしたのは、県内外に住むヤミ金事件の被害者10人です。
訴えによりますと、10人は2013年からおととしにかけて、静岡市内に住む稲川会系の暴力団の元総長と元幹部から1人当たり50万から150万円ほどを違法な金利で貸し付けられたということです。
その上で、この事件で有罪判決が確定した元総長と元幹部のほか、稲川会トップの清田次郎、本名、辛炳圭総裁とナンバー2の内堀和雄会長に対して、あわせて約1300万円の賠償を求めています。
警察によりますと、ヤミ金事件について、暴力団のトップの責任を問う裁判は初めてだということです。
暴力団員が関わった事件をめぐっては、特殊詐欺の被害者が指定暴力団のトップを訴えた裁判で、会長らに賠償を命じた判決が去年3月に最高裁判所で確定しています。