イノシシの肉を加工し一般に販売 大崎

イノシシによる農作物被害が深刻な問題になっている宮城県大崎市で捕獲したイノシシの肉を食用に加工し、一般に販売する取り組みが27日から始まりました。

イノシシの肉の販売は大崎市内にある3つの道の駅で始まりました。
このうち岩出山地区にある「あ・ら・伊達な道の駅」ではロースやバラなどに加工されたイノシシの肉がロースが100グラム900円、バラが100グラム450円で販売されました。
大崎市ではイノシシの急増に対応しようと、廃校になった小学校の校舎を活用して、去年、東北で初めてのイノシシの食肉処理加工施設を整備しました。
今回販売されるイノシシの肉は市が認定したハンターが捕獲し、放射性物質や豚熱の検査で合格したものだけが加工され、店頭に並ぶということです。
買い求めた地元の60代の男性は「ロースとバラ、あわせて10パックを買いました。妻に料理してもらおうと思います」と話していました。
大崎市農村環境整備課の佐藤孝課長補佐は「イノシシの肉は高タンパクで低カロリー、鉄分が多くヘルシーなので買い求めて食べてほしい」と話していました。
イノシシの肉の販売は大崎市内の3つの道の駅でしばらくの間、毎日行われるということです。