災害救助犬の活動を紹介 仙台の商店街でイベント

東日本大震災から11日で13年となるのを前に9日、仙台市青葉区で、災害救助犬について広く知ってもらおうという催しが開かれました。

この催しは、仙台市青葉区にある百貨店が、震災の風化を防ごうと行っている取り組みで地元の東北文化学園大学の協力を得て去年から開催しています。
百貨店の近くの商店街に設けられた会場には、50人ほどが集まり、災害救助犬を知ってもらうための活動をしている学生が「倒壊した住宅に閉じ込められた人などを、すぐれた嗅覚で捜索するために特別な訓練を受けていて、東日本大震災や能登半島地震などの現場でも活躍しました」と説明しました。
そして、住宅に見立てた5つの段ボール箱のうちの1つに入った人を捜し出す様子が披露され、災害救助犬が、瞬時に人を発見してほえると、集まった人たちから拍手が起こりました。
犬の散歩中に立ち寄った市内の男性は「災害救助犬は賢く、指導する人との信頼関係があってすごいと思いました」と話していました。
災害救助犬に詳しい東北文化学園大学の岡惠介教授は「能登半島地震では、認知度の低さが課題として浮き彫りになった。こうした催しをきっかけに、災害現場で能動的に捜索している災害救助犬のことを広く知ってもらいたい」と話していました。