スギ花粉飛散開始で専門家 “早めの対策重要 マスク着用も”

県内でもスギ花粉の飛散が始まる中、花粉症に詳しい東北医科薬科大学病院耳鼻咽喉科の太田伸男医師は「軽い症状が出たときから治療を開始することで、ピークの時期を楽に過ごすことができる」と早めの対策が重要性だとしています。

太田医師はことしの傾向について「暖かい日が続き、スギ花粉の飛散開始が例年と比べてかなり早くなっている。それに伴ってくしゃみや鼻水などの症状が出てくるのも早くなる」としています。
飛散が始まった段階の対策については「軽い症状が出たときから治療を開始することで、ピークの時期を楽に過ごすことができる。早めの対策が治療で大切なポイントになる」と指摘しました。
また、新型コロナが5類に移行したことを踏まえ、「マスクを着用しなくなった人が多くなっているが、花粉症はインフルエンザと新型コロナの初期症状と非常によく似ているのでマスクの着用は重要だ。体調がおかしいと感じたときに見分けるためのポイントとしてコロナとインフルエンザは目のかゆみが起きにくいのが特徴だ。『花粉症かもしれない』と思ったときはマスクを着用して花粉を避け、症状が治まらない場合はクリニックなどを受診して適切な治療を始めることが大事だ」と話しています。
そのうえで、日々の対策のポイントとして、「スギ花粉の飛散量の情報に日頃から注意し、多い日はなるべく外出せず、マスクや眼鏡、帽子を着用するほか、衣類は表面に花粉が付着しにくいものを着てほしい。外出から戻ったときは玄関先で花粉を払ってから部屋に入るようにしてほしい。洗顔、手洗い、うがいも有効だ」と説明していました。