不登校増加 子どもの声を集めて対策に

不登校の支援団体は、県内で学校を休んでいる小中学生の声を集める取り組みを行い、協力が得られた子どもからは登校しづらくなった理由について「学校の雰囲気」や「友だちのこと」などといった声が寄せられました。

県内で不登校の小中学生が増える中、16のフリースクールの代表が集まる団体、「多様な学びを共につくる・みやぎネットワーク」が子どもたちの声を聞きたいとSNSや新聞などで県内の小中学生に協力を呼びかけました。
その結果、学校に全く通っていなかったり休みがちになっていたりする小中学生あわせて152人が11月から12月にかけて、インターネットを通じて声を寄せました。
登校しづらくなった理由を8つの選択肢を示してたずねたところ「学校の雰囲気」や「友だちのこと」を選んだ人が目立ったということです。
自由記述では「学校のルールに疲れた」「学校の居心地がとても悪い」「みんなと同じことを同じように出来ない」といった声や、「いじめられてはいないが人の表裏を見るたびに心が疲れた」など、さまざまな声が寄せられました。
団体は、対策にいかしてもらおうと、集めた声を冊子にまとめ、文部科学省や県に提出しました。
この団体の中村みちよ代表は「切実さがあふれる子どもの生の声に大人たちが真摯に耳を傾け、寄り添った支援を求めなければいけない」と話していました。