劇作家 石川裕人さんの生涯をたどる企画展 仙台文学館

仙台の演劇界をけん引してきた劇作家・石川裕人さんの生涯をたどる企画展が、仙台市の仙台文学館で開かれています。

劇作家の石川裕人さんは、山形県出身の名取市育ちで、東日本大震災をテーマにした作品など、幅広いジャンルの戯曲を数多く生み出し、宮城県芸術選奨を受賞するなど仙台の演劇界をけん引してきましたが、2012年に59歳で亡くなりました。
仙台市の仙台文学館では、石川さんの作品から生涯を振り返る企画展が開かれていて、会場には台本やポスターなどおよそ150点が展示されています。
このうち、18枚のポスターが並べられたコーナーでは、公演で使われた小道具も一緒に展示され、作品の雰囲気を感じることができます。
また、東日本大震災後の被災者たちの交流を描いた作品「方丈の海」の台本には、「全シーンの中で一番強い小節」などと石川さんの書き込みも残っていて、演出のポイントをうかがい知ることができます。
仙台文学館の今野友理さんは「石川さんの活動について知ってもらい、仙台の演劇文化の歴史を感じてもらえるとありがたいです」と話していました。
この企画展「石川裕人演劇に愛をこめて」は、来月17日まで開かれています。