暖かさの影響は? 冬の渡り鳥調査 県内各地で始まる

マガンや白鳥など、県内に飛来する冬の渡り鳥の数を調べる今シーズンの生息調査が、各地の沼や河川などで始まりました。

冬の渡り鳥の調査は、毎シーズン11月と1月、それに3月の3回行われています。
1回目となる9日は、県内の沼や川、湿地などおよそ500か所で、県の職員や自然保護員など100人余りが調査に当たりました。
このうち栗原市と登米市をまたぐ伊豆沼には、多くのマガンや白鳥などが羽を休めていて、担当者が望遠鏡を使って数を調べていました。
ことしは夏以降も暖かい日が続きましたが、冬の渡り鳥の飛来への影響について「宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団」の嶋田哲郎・研究室長は「マガンについては順調に来ていますが、暖かいことによって渡りが少し遅れている可能性もあります」と話していました。

【調査結果は…】
宮城県によりますと、9日行われた、県内に飛来する冬の渡り鳥の数を調べる生息調査では、去年の同じ時期より2万5000羽あまり少ない24万3031羽が確認され、過去4番目の多さとなりました。
具体的には、マガンなどのガン類が19万1061羽で78.6%と最も多く、次いで、カモ類が4万4988羽、ハクチョウ類が6982羽でした。