“東北最大級”の交差点に一夜で橋桁 仙台 箱堤交差点

東北地方で最大規模の交通量がある仙台市の国道4号線の交差点で、渋滞を解消するための立体化工事が進められ、2日夜から3日朝にかけて、交差点の真上に橋桁を架ける大がかりな作業が行われました。

作業が行われたのは、仙台市宮城野区と若林区の境付近にある国道4号線の箱堤交差点です。
直進と右折用、左折用をあわせて10車線ほどある国道と、9車線の市道が交わる大きな交差点で、東北地方で最大規模の交通量があり、通勤時間帯などに相次いで発生する渋滞が課題となっています。
このため、国は3年前の2019年度から立体化工事を進め、2日夜から3日朝早くにかけて、交差点の上に橋桁を架ける大がかりな作業が行われました。
4車線分ある長さ85メートル、重さ600トンの大きな橋桁の下に専用の台車を設置し、付近を通行止めにした上で、1分間に1メートルのゆっくりとした速さで移動させ、交差点の真上に架けていきました。
周辺には真夜中にもかかわらず、多くの人が見物に訪れ、作業の様子を写真に収めるなどしていました。
橋は最終的に全長285メートルとなり、国道側の直進の車線がこれまでの6車線から、高架の部分を含め8車線に増える予定で、2024年度中の完成を目指すということです。
作業の様子を見守っていた仙台市の20代の女性は、「少しずつ橋が動いていくのが分かって感動しました。この辺りはよく運転するので、どんなふうに変わるのか楽しみです」と話していました。