札幌ドーム決算 当初見込みの倍以上約6.5億円の最終赤字に

札幌ドームはプロ野球、日本ハムの本拠地移転後初めてとなる昨年度の決算で、最終的な損益がおよそ6億5000万円の赤字となることがわかりました。ネーミングライツの販売やドームの利用が思うように進まず、当初の見込みから大幅に悪化しました。

札幌ドームはプロ野球、日本ハムの本拠地移転などの影響で収益が悪化していて、運営会社は移転後初めてとなる昨年度1年間の決算の損益が2億9400万円の赤字となる見込みを示しています。
しかし、札幌市などの関係者によりますとドームの活用が想定以上に進まなかったことから、最終的な損益はおよそ6億5000万円の赤字となることがわかりました。
赤字幅が拡大した要因について▼ドームに愛称を付けるネーミングライツの販売などで3億4000万円あまりの広告収入を見込んでいたものの応募が1件もない状況が続いていることや、▼イベントの利用が減少していて収益力の高いコンサートの開催が年間7日と想定の半分にとどまったことをあげています。
また、▽財務体質を改善するため固定資産の寄付や「減損処理」を行っておよそ2億円の損失を計上したとしています。
札幌ドームの運営会社は21日、株主総会を開催し、昨年度の決算を報告することにしています。