北方領土「語り部」の講演回数がコロナ禍前の水準に戻る

北方領土問題への関心を高めてもらうため元島民などが「語り部」として体験を話す講演の回数が、昨年度、コロナ禍前の水準に戻りました。一方、元島民の高齢化により2世の後継者による活動が増えてきています。

北方領土の元島民などでつくる「千島歯舞諸島居住者連盟」は領土問題への関心を高めてもらおうと、元島民やその後継者を「語り部」として全国に派遣しています。
連盟によりますと、昨年度に「語り部」が講演を行った回数は215回と前の年度と比べて26回増え、コロナ禍前の2019年度の水準に戻りました。
要因について、新型コロナの5類移行に伴い北方領土関連の勉強会など対面での集会やイベントが開かれるようになったことが挙げられるとしています。
一方、元島民は平均年齢が88歳を超え高齢化が進んでいることから2世の後継者による講演が増えていて、昨年度は全体の43%と2019年度の4倍以上だったということです。
千島歯舞諸島居住者連盟は「ウクライナ情勢の影響を受ける厳しい状況の中では、領土問題を広く伝えられる語り部の活動は有意義だ。後継者を育成しながらより多く派遣していきたい」としています。