知床観光船事故あすで2年 釧路港で観光船事故想定の救助訓練

知床半島沖で観光船の沈没事故が起きてからあすで2年になるのを前に、釧路港で22日、観光船の事故を想定した乗客の救助訓練がはじめて行われました。

この訓練は釧路港内でまもなく、夕日を見るクルーズが営業を開始するのに合わせて、釧路海上保安部がはじめて行ったもので、知床での沈没事故と同様に観光船が浸水し、エンジンが止まって動けなくなったという想定で始まりました。
無線で救助要請を受けた釧路海上保安部では巡視艇など2隻を派遣し、観光船に横付けして、乗客役の職員を1人ずつ乗り移らせました。
そして、観光船の前方にロープをかけてえい航していきました。
釧路海上保安部警備救難課の佐々木崇課長は「今日の訓練では観光船業者と一緒に訓練を行うことでお互いの安全意識の向上につながった思う。今後の救助活動につなげていきたい。」と話していました。