大樹町農協の20代女性職員が約6700万円着服 懲戒解雇

十勝の大樹町農協の女性職員が複数の顧客の定期貯金口座を勝手に解約し、およそ6700万円を着服していたことが分かりました。農協はこの職員を懲戒解雇するとともに、今後、刑事告訴も検討しているということです。

JA大樹町によりますと、貯金課の20代の女性職員が、おととしから先月2月までのおよそ2年間にわたって、複数の顧客の定期貯金口座を勝手に解約し、現金およそ6700万円を着服していたということです。
先月、顧客から「貯金口座がいつのまにか解約されている」などと農協に指摘があり、内部で調査したところ、この職員が着服を認めたということです。
農協はこの職員を19日付けで懲戒解雇し、今後、刑事告訴も検討しているということです。
農協の聞き取りに対し女性職員は「ストレスでやってしまった。金のほとんどはゴミステーションに捨てた」などと話していて、今後、全額を弁済させる方針です。
JA大樹町の西川久雄組合長は「今後は農協内の検証のルールやチェック機能を見直しながら、職員教育に力を入れていく」と話しています。