タンチョウなどの生息地情報をウェブに 太陽光発電建設参考に

釧路湿原周辺で太陽光発電施設の建設が相次ぎ、希少な動植物への悪影響が指摘される中、専門家のグループは事業者の参考にしてもらおうと、タンチョウなどの生息地の情報をまとめたウェブページを立ち上げました。

再生可能エネルギーの普及促進で、釧路湿原周辺では太陽光発電施設の建設が相次ぎ、専門家からはタンチョウやキタサンショウウオなどへの悪影響を指摘する声が上がっています。
このためNPOや専門家、行政機関などでつくる「釧路湿原自然再生協議会」は、あらたに太陽光発電施設を建設する際に参考にしてほしい情報をまとめたウェブサイトを立ち上げました。
このサイトでは、タンチョウとキタサンショウウオ、オオジシギについてそれぞれの動物の説明のほか、営巣地や生息地が細かく表示される地図を見ることができ、事業者が用地を選定する際の参考にできます。
このサイトは釧路湿原自然再生協議会のホームページなどから入ることができます。
釧路湿原再生協議会の照井滋晴さんは「釧路湿原の周辺は環境面でも景観保護の面でも重要な地域だ。事業者が新たに用地を選定する際の参考にするほか、行政側も建設の届け出を受けた際に積極的に利用して野生生物の保全を図ってほしい」と話しています。