足寄町で死んだオオワシ見つかる 鉛中毒と確認

1月、十勝の足寄町で国の天然記念物に指定されているオオワシ1羽が死んでいるのが見つかり、その後、鉛中毒だったことが確認されました。エゾシカなどの猟で使用が禁止されている鉛の弾を飲み込んだとみられ、環境省は使用禁止を徹底するよう呼びかけています。

環境省北海道地方環境事務所によりますと1月18日、足寄町で若いオオワシ1羽が死んでいるのが見つかりました。
釧路市の猛禽類医学研究所で詳しく調べた結果、胃の中から鉛のライフル弾とみられる破片が見つかったことなどから、オオワシは鉛中毒が原因で死んだことが確認されました。
オオワシは銃で撃たれたエゾシカなどの肉を食べた際に鉛の弾を飲み込んで鉛中毒になったとみられるということです。
道内では国の天然記念物に指定されているオオワシなど猛きん類の鉛中毒を防ぐため、エゾシカなどの猟で鉛の弾を使用することが禁止されています。
環境省は猟友会などに対し、鉛の弾の使用禁止を徹底するとともに、狩猟を行った際にはエゾシカなどを適切に処理するよう注意を呼びかけています。