タンチョウの生息状況調査 1086羽で過去3番目の多さ

2023年12月に行われた国の特別天然記念物タンチョウの生息状況の調査で、道内では1086羽と、過去3番目に多く確認されました。専門家は「分布域が広がりつつある」と分析しています。

この調査は道が年2回行っていて、今シーズン1回目の調査は2023年12月5日に道内407か所で一斉に行われました。
その結果、確認されたタンチョウは道内全体で1086羽と、前の年の同じ時期より114羽多く、過去3番目の多さとなりました。
飼育されているタンチョウを除いた地域別の生息数は、釧路地方が756羽で最も多く、十勝地方が209羽、根室地方が58羽だったほか、胆振地方で11羽、宗谷地方で8羽、日高地方で4羽、空知地方で3羽でした。
このうち、十勝、胆振、宗谷地方ではこれまでで最も多い確認となりました。
タンチョウの生態に詳しい専修大学北海道短期大学の正富宏之名誉教授は「今回の確認では幼鳥の割合が多く、繁殖状況は良好だったと言え、全道的にはゆるやかに分布域を広げつつある」と分析しています。