環境省がシマフクロウのヒナに足輪を取り付け標識調査

国の天然記念物、シマフクロウの生態を調べるため卵からかえったヒナに個体識別用の足輪を取り付ける環境省の標識調査が行われています。

環境省は絶滅危惧種のシマフクロウの行動範囲や移動経路を調べるためその年に卵からかえったヒナに個体識別用の足輪を取り付ける標識調査を行っています。
ことしの調査は先月から始まり、14日は環境省の職員や研究者らが根室管内の森で7メートルほどの高さにある巣箱に入っていたヒナ1羽をつかまえました。
そして、体重や羽の大きさを測り、足輪を取り付けました。
この場所では2016年から繁殖が確認されていて、ヒナに足輪を取り付けたのは今回で2回目になります。
環境省によりますとシマフクロウは徐々に数が増え、現在、道内で100つがい、200羽以上の生息が確認されています。
環境省釧路自然環境事務所の北橋隆史さんは「久しぶりにこの場所でヒナが大きく育ってうれしい。新しい場所でつがいになってくれることを願っている」と話していました。