札幌市周辺歩く「さっぽろラウンドウォーク」発表 140キロ

札幌を訪れる観光客の滞在日数を延ばして経済効果を高めようと、北海道大学などが市の周辺を歩くあわせておよそ140キロのコースを選び、4日、大学でコースを紹介する発表を行いました。

「さっぽろラウンドウォーク」と名付けられた札幌市の周辺を巡るあわせておよそ140キロのコースは、北海道大学やNPO法人がおよそ4年をかけて選んだものです。
4日の発表によりますと、モエレ沼などを巡る「歴史と文化の田園エリア」、野幌森林公園などを巡る「自然を楽しむ里山エリア」、それに藻岩山などを巡る「街を眺める山手エリア」のあわせて3つのエリアが設けられています。
北海道大学などは札幌を訪れる観光客の滞在日数を延ばして経済効果を高めようと、市の新たな観光のスタイルとして歩くことをテーマに研究を重ねてきたということで、コースを示したマップや自分が歩いたルートを記録できるスマートフォンのアプリもあわせて公開されました。
北海道大学観光学高等研究センターの木村宏教授は「札幌市の成り立ちや地形、自然をふんだんに楽しめるコースになっています。観光客はもちろん市民にも、もっと札幌の魅力を知ってほしい」と話していました。
大学などでは今後、コースを示す標識を立てたりイベントを開くなどして認知度の向上に取り組むということです。