渋沢栄一の新一万円札発行前に埼玉県が都内で観光キャンペーン

埼玉県出身の渋沢栄一の新一万円札が来週発行されるのを前に県は渋沢ゆかりの地をPRして観光需要を喚起しようと、29日都内の駅などで観光キャンペーンを行っています。

渋沢栄一は、埼玉県深谷市出身の実業家で、「近代日本経済の父」と呼ばれていて、来月3日に発行される新1万円札に肖像がデザインされています。
埼玉県は、これを機に渋沢ゆかりの地をPRして観光客の誘致につなげようと29日、観光キャンペーンを行っていて、午前中はJR有楽町駅前で大野知事や職員など10人ほどが参加しました。
大野知事は、渋沢のトレードマークともいえるシルクハットにえんび服姿で登場し、深谷市の旧渋沢邸「中の家」などゆかりの場所が書かれた観光チラシが入った1万円札を模したケースを手渡し一緒に写真を撮るなどして県内の観光地をPRしていました。
キャンペーンは午後には池袋やさいたま新都心でも行われます。
埼玉県観光課の江後真澄主幹は、「渋沢の出身の深谷市はもちろん、川越市や秩父の長瀞など、ゆかりの地がたくさんあるので渋沢の足跡をたどりながら、グルメを楽しむなどして埼玉の魅力を多くの人に味わってもらいたい」と話していました。