市立保育所の保育士 不適切保育で戒告の懲戒処分 熊谷市

埼玉県熊谷市の市立保育所の保育士が、注意を受けて泣いた子ども2人が返事をしなかったため、外遊びの際に室内に子どもだけを残すなど不適切な保育を行ったとして、市は2人の保育士を戒告の懲戒処分にしました。

熊谷市によりますと、ことし2月、市立玉井保育所の4歳児のクラスで、保育士から態度を注意された子ども2人が点呼で名前を呼ばれた際に、泣いたままで返事をしなかったため、もう1人の保育士が「いません」と発言したということです。
その後、園庭に遊びに行く際も返事をしなかったため、この子ども2人だけを室内に残したままほかの子たちを連れて5分ほど外遊びを行ったということです。
市は、こうした保育士の行為が、心理的な虐待やネグレクトにあたるとして、22日付けで2人の保育士を戒告の懲戒処分にしました。
2人の保育士には、虐待防止や人権尊重の研修を行ったということです。
熊谷市では、去年12月にも別の市立保育所で当時の所長らが園児に暴言を吐くなどの虐待を行ったとして、停職処分を受けています。
熊谷市の小林哲也市長は「子どもや保護者、市民の皆様に改めておわび申し上げます。複数の保育所で不適切な保育が行われていたことを重く受け止め、保育士全体の意識改革を図り、再発防止と信頼回復に取り組みます」と話しています。