100畳分の巨大なたこ 「大凧あげ祭り」 埼玉 春日部

たたみ100畳分の巨大なたこをあげる「大凧あげ祭り」が埼玉県春日部市で開かれました。

この祭りは、江戸時代に地元で盛んだった養蚕業の繁栄を願って始まったとされ、いまは子どもの成長を祝う行事として受け継がれています。
春日部市を流れる江戸川の河川敷には縦15メートル、横11メートルでたたみ100畳分の巨大なたこが2つ用意されました。
たこには毎年、公募で選ばれた文字が書かれことしは「大凧」とたつ年にちなんだ「昇竜」の文字が記されました。
鐘の音を合図におよそ100人の引き手がたこの綱を引いて走り出すと、「昇竜」は風にあおられ壊れましたが、「大凧」は空高く舞い上がりました。
去年の祭りでは、強風でバランスを崩したたこが民家に落下する事故があり、ことしは堤防の上に風速計を設置して、風の状態を確認しながらあげていました。
家族で訪れた人は「小さな時から来ています。きれいにあがって大拍手です」と話していました。
祭りはたこを修理して5日も行われる予定で、「庄和大凧文化保存会」の川島栄会長は「5日も油断せず安全を徹底したい」と話していました。