円安追い風に輸出見込む 「木おけ」使いしょうゆ仕込み始まる

埼玉県にあるしょうゆの製造会社では円安を追い風に海外への輸出が見込めるとして、「木おけ」を使ったしょうゆの仕込みが始まりました。

埼玉県坂戸市のしょうゆの製造会社では、海外での日本食ブームに加えて円安を追い風にさらなる輸出が見込めるとして、去年、日高市に新たに蔵を完成させていて、24日からしょうゆの仕込みが始まりました。
仕込みは直径2.2メートル、高さ2メートルの「木おけ」に蒸した大豆などでつくられたこうじと塩水を加え、職人が専用の棒を使って混ぜていました。
「木おけ」で仕込んだしょうゆは手間がかかりますが木おけにつく酵母菌などの影響で深みのある味となるため海外での需要も高く、新しい蔵でつくるしょうゆ、年間7万リットルのほとんどが海外向けだということです。
「弓削多醤油」の弓削多洋一社長は「日本食ブームで海外への輸出は増えていましたが、ことしに入って注文は去年の2倍ほど増えています。この機会にしょうゆのおいしさを世界に広めたいです」と話していました。