埼玉県内唯一夜間中学 校舎の落成式 外国籍生徒が参加 川口

埼玉県川口市にある県内唯一の公立の夜間中学に専用の校舎が完成し、外国籍の生徒が参加して落成式が行われました。

川口市の市立芝西中学校陽春分校は義務教育を受けられなかった人などが通う埼玉県で初の夜間中学として5年前に開校しました。
これまで廃校となった高校の施設で授業が行われてきましたが、このたび、新たに専用の校舎が完成し、19日は生徒や教職員などが参加して、落成式が行われました。
式では生徒を代表して、フィリピン国籍のマコロール・ジャスティンデルさんが「きれいな学校で勉強できることをとてもうれしく思います。それぞれの夢が実現できるように頑張って学びます」とあいさつしました。
新しい校舎は、11の教室や図書室、多目的ホールなどを備えていて、市によりますと、全国でも専用の校舎のある夜間中学は珍しいということです。
川口市には外国籍の住民が多く、10代から60代までの生徒49人のうち8割以上が外国籍で、市は少人数での授業に力を入れたいとしています。
新入生でパキスタン国籍のサリーム・アワイスさんは「日本の式のやり方を初めて見て楽しかったです。自分の国ではあまり学校に通えなかったので頑張って勉強したい」と話していました。