自民 政治資金問題 埼玉県関係の議員 4人が処分される

派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、自民党は、安倍派と二階派の議員ら39人の処分を決定し、埼玉県に関係する議員では、埼玉14区選出の三ツ林裕己氏など4人が処分されました。

今回の問題で自民党は4日午後、党本部で党紀委員会を開き、安倍派と二階派の議員ら39人の処分を決定し、このうち、埼玉県に関係する議員では、安倍派の4人が処分されました。
選出された選挙区、氏名、おととしまでの5年間の収支報告書への不記載などの金額の順にお伝えします。
1年間の「党の役職停止」の処分となったのは、埼玉14区選出の三ツ林裕己氏、2954万円です。
また、半年間の「党の役職停止」の処分となったのは、比例代表、北関東ブロック選出の中根一幸氏、1860万円です。
「戒告」の処分となったのは、埼玉9区選出の大塚拓氏、994万円、埼玉8区選出の柴山昌彦氏、896万円です。

三ツ林衆議院議員は、「今般の件は、収支報告書への記載は不要という誤った指導を受けた結果であり、現状には複雑な思いもあります。しかし、不記載があった事実自体は間違いがないことで、応援していただいている皆様にも本当に申し訳なく、心苦しく思っているところです。真摯に反省し、党からの処分を受け止め、今後、再び政治と金の問題で疑念を抱かれることがないようにしっかりと襟を正してまいります」とコメントを出しました。

中根氏は、「今回の政治資金を巡る問題により、国民の皆様、有権者の皆様の政治への不信を招いたことにつきましては、改めて深くおわび申し上げます。今般の党の処分を重く受け止め私自身はもちろん、事務所スタッフ一同、襟を正して政治活動を行い、再発防止と政治への信頼回復に努めて参ります」とコメントを出しました。

戒告となった、大塚拓・衆議院議員は国会内で記者団に対し「疑義が生じた際には、党のコンプライアンス組織にも相談し、指導に従って会計処理を行ってきたので、党から処分を受けることは筋が通っておらず甚だ遺憾に感じている。また、今回の処分に至るプロセスについて強い不信感を持っていて、極めて大きな問題だ。党を立て直していくため全力で政治活動をしていく」と述べました。
また、「岸田総理大臣は派閥の会長を長年務めてきたので、おそらく総理自身の身の処し方について今後、考えていくものだと思う」と述べました。

柴山衆議院議員は、「昨年末からの政治資金問題で、国民の皆様への信頼を大きく損ねてしまいましたことは大変申し訳なく、心からおわび申し上げます。今、自民党は極めて危機的な状況にあり、埼玉県連に対しても同様の厳しいご意見があることは重々承知しております。20年前の原点に立ち返り、国民、県民の皆様のための政治を行うべく、全力を尽くす所存ですので何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます」などとコメントを出しました。