ビッグモーター街路樹枯れ問題 容疑者不詳のまま書類送検

中古車販売会社「ビッグモーター」の店舗前の街路樹が各地で枯れていた問題で、埼玉県警は器物損壊の疑いで捜査していた県内の3つの店舗について除草剤がまかれたことと枯れたことの因果関係がわからなかったとして、7日、容疑者不詳のまま書類を検察庁に送りました。

「ビッグモーター」のさいたま市や所沢市などにある3つの店舗の前では枯れた街路樹などが確認され、埼玉県やさいたま市の調査で除草剤の成分が検出されたことなどから被害届が出されました。
警察は社員ら60人から事情を聞くなどして調べたところおよそ20人が植え込みに除草剤をまいたり指示したりしたことを認めたものの、枯れた原因は特定できず、本社からの指示も確認できなかったということです。
このため警察は除草剤がまかれたことと枯れたことの因果関係がわからなかったとして7日、容疑者不詳のまま器物損壊の疑いで書類を検察庁に送りました。
この問題をめぐってビッグモーターは街路樹の原状回復の費用を埼玉県とさいたま市に納付し、さいたま市では先月、原状回復が完了しています。