千葉県東方沖 地震相次ぐ 気象庁“今後の地震に注意を”

千葉県東方沖で先月27日から地震が相次ぎ、1日朝はマグニチュード5.2の地震が発生して千葉県や埼玉県で震度4の揺れを観測しました。
過去にはマグニチュード5程度の地震が起きたあと1週間から数か月程度、地震活動が活発になっていて、気象庁は今後の地震に注意するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、先月27日から千葉県東方沖を震源とする地震が相次いでいます。
1日午前5時43分ごろには一連の地震活動で最も大きいマグニチュード5.2の地震が発生し、震度4の揺れをさいたま市緑区と千葉県の東金市、市原市、山武市、大網白里市、一宮町、白子町、長南町で観測しました。
千葉県東方沖や周辺では1日午前11時までに震度1以上を観測した地震が16回にのぼっています。
気象庁によりますと千葉県東方沖ではマグニチュード5程度の地震が発生したあと1週間から数か月程度、地震活動が活発になったケースが、1996年から2018年にかけて3年から6年の間隔で起きていて、気象庁は今後の地震活動に注意するよう呼びかけています。
東京大学の平田直名誉教授は、今回の地震がただちに大地震に結びつくとは考えていないとしたうえで、南関東ではマグニチュード7程度の大地震が起きる確率が30年以内に70%と、いつ起きてもおかしくないと指摘しています。
そのうえで「この領域でマグニチュード7クラスの大地震が起きると激しい揺れのほか、高い津波が起きるおそれもある。家具の固定や住宅の耐震化、避難経路の確認など、地震への備えを改めて確認してほしい」と話しています。