こどもの居場所 ネット上の仮想空間に拠点整備へ 埼玉県

埼玉県は、子どもや若者が学校や家庭以外に安心して過ごせる新たなこどもの居場所として、インターネット上の仮想空間、メタバースにバーチャルな拠点を整備する事業を新たに始める方針を固めました。

こどもの居場所をめぐっては不登校や虐待の増加など子どもを取り巻く課題が複雑化するなかで学校や家庭以外にも安心して過ごせる場所が必要だとする指針を去年12月に国がまとめています。
こうしたなかで、埼玉県は新年度からインターネット上の仮想空間、メタバースに子どもや若者たちの居場所となる仮称、「バーチャルユースセンター」を整備する方針を固めました。
このセンターにはスマートフォンやパソコンからアクセスでき、仮想空間のなかで参加者どうしが交流できるということです。
利用者は、小学生から大学生程度を想定し、仮想空間では、専門のスタッフに学校や友人などに言いづらい悩みなども相談して必要であれば支援機関につなげることもできるということです。
県はことしの秋から試験的な運用を始めたいとしています。
埼玉県は、こうした事業にかかる経費、1800万円余りを含めた総額2兆1200億円規模の新年度予算案を、今月20日に開会する県議会に提出することにしています。