秩父地方で黄色く完熟したカボスの収穫が最盛期

埼玉県の秩父地方で、黄色く完熟した、カボスの収穫が、最盛期を迎えています。

秩父市吉田地区の山口辰雄さん(71)は山の斜面にある畑でカボスを栽培していて、テニスボールほどの大きさで黄色く熟した実をひとつずつ、はさみを使って丁寧にもぎとっていました。
この地域では、熟す前の実を料理の薬味などとして出荷していますが、以前は収穫しないまま熟した実は廃棄していました。
3年前から、地元の飲食店や宿泊施設などが完熟したカボスを特産品にしようと、料理や菓子などの材料として商品開発を進め、需要が増えているということです。
完熟したカボスは酸味が和らぎまろやかな味わいになるということで、山口さんは「完熟カボスのおいしさが認知されてきて、とても喜んでいます。今後も栽培を増やしていきたい」と話していました。
完熟カボスの収穫は、今月20日ごろまで続きます。