「脳卒中や心臓病後の支援に理解を」埼玉 川越で公開講座

脳卒中や心臓病を発症した人が退院した後も生活と仕事を両立させるための支援について理解を深めてもらおうという公開講座が9日、埼玉県川越市で開かれました。

埼玉県が開いた公開講座にはおよそ150人が参加しました。
脳卒中や心臓病は、働き盛りの人もかかる病気で、手術やリハビリから退院した後体調がもとどおりに回復しないことなどを理由にすぐに仕事を辞めてしまうケースもあり、発症後の支援が課題となっています。
講座では、患者や家族の相談に乗ってきた社会福祉士が、仕事に復帰する際にはまずは主治医に相談し、働き続けるために望ましい勤務上の配慮を具体的に聞き取り診断書に記載してもらうようアドバイスしていました。
また、復帰のあと焦りから無理をして症状が悪化しないよう体調をみながら周囲に相談し、自分にあった働き方に調整していくことも大切だと呼びかけていました。
埼玉県は国のモデル事業を活用し日高市にある埼玉医科大学国際医療センターに病気について患者や家族の相談などに応じる総合支援センターを設置しています。
埼玉県疾病対策課の藤塚※千晴主幹は「ひとりで抱え込まないで、周囲に相談しながら病気と付き合ってほしい」と話していました。
※「塚」はつくりに点なし