国の文化財登録の旧銀行支店 地域振興拠点へ 埼玉 川越

大正時代の洋風建築として国の登録有形文化財にも登録されている、埼玉県川越市の銀行の支店だった建物が来年春、地域振興の拠点として生まれ変わることになりました。

地域振興の拠点施設となるのは、「埼玉りそな銀行旧川越支店」の建物です。
この建物は大正7年に建てられ洋風建築として国の登録有形文化財にも登録されましたが、老朽化にともない、3年前に支店としての営業を終えていました。
蔵造りの町並みで知られる川越市の通りのなかでもひときわ目立つ建物で、地域のランドマーク的な存在だったことから活用方法が検討され、このたびビジネスや観光の拠点として生まれ変わることになりました。
具体的には、ビジネスや商談に使えるスペースや地域食材を扱うレストラン、それに観光客向けに特産品を扱う店などが入るということです。
建物は外観の趣は残す形で改修工事が行われていて、来年春に完成する見通しです。
運営を担う「地域デザインラボさいたま」の青木大介社長は「川越のシンボル『時の鐘』にも近く、観光地のど真ん中にあるので、地域経済を牽引し街のにぎわいにつながるような場所にしていきたい」と話しています。