日赤が大雨災害想定し広範囲の連携など訓練 埼玉 秩父地域

線状降水帯によって広い範囲で大雨災害が発生したことを想定して、避難所の運営や被災者の救護などで自治体を超えた連携や効率的な活動の手順を確認する訓練が、埼玉県秩父市などで行われました。

線状降水帯が発生すると広い範囲で同時に大雨災害が発生することもあるため、日本赤十字社埼玉県支部は自治体を超えて行う救護活動を想定して、秩父市や長瀞町などの秩父地域1市4町で訓練を行いました。
訓練には関東各地の日本赤十字社の支部に所属する医師や看護師などが参加し、このうち秩父市に設置された避難所では被災者の状況を確認して、せきや熱といった症状ごとにエリアを分けるといった運営の方法を市の担当者とともに確認しました。
また日本赤十字社側の救護本部では、12の避難所の情報を取りまとめ効率的に毛布や段ボールベットを手配したりけが人を病院に搬送したりする手順を確かめていました。
訓練を指揮した、さいたま赤十字病院高度救命救急センターの田口茂正センター長は「大規模水害は全国どこでいつ起こってもおかしくない状況です。今回の訓練で得られた教訓を地域の皆さんと共有して災害への備えをしていきたいです」と話していました。