久喜の小学校 校舎3階のモルタル壁一部剥落 けが人なし

17日、埼玉県久喜市の小学校で校舎3階の外壁が幅2メートルにわたりはがれて落下しました。
けがをした人はいませんでしたが、市内では他の公共施設でも同じような事故が起きていて、市は対策を進めています。

市によりますと17日午前9時45分ころ、久喜市久喜東の市立久喜東小学校でドーンという音とともに校舎3階の外壁の一部がはがれ落ちて、破片が地面に散乱したということです。
当時、授業が行われていましたが近くに人はおらず、けがをした人はいませんでした。
市によりますと、はがれ落ちた壁は横2メートル、たて85センチ、厚さ4センチほどのモルタルで、落下した際に1階にある学童保育の部屋の外のひさしに当たり、ひさしの一部が壊れたということです。
久喜市内では去年10月、久喜東中学校で校舎外壁の一部が落下したほか、ことし3月には久喜駅前の歩行者デッキでコンクリート片が落下する事故が起きています。
市によりますと、人口が急増した40年ほど前に建てられた小中学校の校舎などで老朽化が進んでいるということで、この小学校を含む12校で外壁の改修工事を行う準備を進めていました。
今回の事故について、市は「改修に向けて動いていたが間に合わなかった。安全を確保するためにどう対応するか、検討を進めたい」と話しています。