埼玉医科大学に“脳卒中や心臓病などの支援センター”設置

脳卒中や心臓病などの患者や家族からの相談に応じたり、地域の医療機関に専門知識を普及させたりする総合支援センターが、埼玉県日高市にある埼玉医科大学国際医療センターに設置されました。

脳卒中や心臓病は急に発症して突然死するリスクがあるほか、一命を取り留めても再発したり後遺症で介護が必要になったりするおそれがあり発症後の支援が求められてきました。
日高市にある埼玉医科大学国際医療センターには、「脳卒中・心臓病等総合支援センター」が国のモデル事業を活用して設けられ、今月から患者や家族からの相談に専門の医師や看護師などが応じています。
この日は40代の心不全の患者が退院した後の仕事への復帰について看護師に相談し、体に負担の少ない在宅でできる仕事を勧められていました。
こうした相談は電話やWEBサイトでも受け付けます。
また、センターでは、地域の医療機関などと連携して治療後の再発防止など患者を支援する体制を取るとともに、専門知識を普及させる役割も担うということです。
脳外科医で、患者の相談や支援を担う栗田浩樹医師は「急性期治療が終わったあとも患者や家族の闘いは続くので、橋渡し役となって患者を支援するとともにどこでも良質な治療が受けられる仕組みを作りたい」と話していました。