自転車ヘルメット 関東1都6県 着用率に地域差

ことし4月に着用が努力義務化された自転車用のヘルメットについて、警察庁が都道府県ごとに「着用率」を調べたところ、関東の1都6県では群馬県が40%余りと全国の都道府県で3番目に高くなった一方、埼玉県や千葉県で6%ほどと都県ごとの差が大きくなっています。

自転車に乗る人のヘルメット着用は、道路交通法の改正で、ことし4月から努力義務になっていて、警察庁は7月時点の全国の地域ごとの「着用率」を調査し、14日結果を公表しました。
全国平均の着用率は13.5%で都道府県別で最も高かったのは愛媛県で59.9%でしたが、関東の1都6県でみると群馬県が43.8%と全国で3番目に高くなりました。
このほか、茨城県が21.3%、栃木県が13.2%、東京都が10.5%、神奈川県が8.4%、千葉県が6.4%、埼玉県が6.1%と都県ごとの差が大きくなっています。
警察庁が自転車用ヘルメットの都道府県ごとの着用率を比較できる形で公表したのは初めてで、着用率が高かった地域では、法律の施行前からの広報啓発が結果に表れたのではないかとしています。
警察庁によりますと、全国でことし7月末までに起きた自転車乗車中の事故で死亡した人は167人で、このうち9割にあたる150人がヘルメット非着用でした。
警察庁は、今月21日から始まる秋の全国交通安全運動でも、自転車用ヘルメットの着用推進を重点項目に掲げ、呼びかけを強化していく方針です。