「越谷隕石」正式登録後初の地元での一般公開 埼玉 越谷

明治35年、現在の埼玉県越谷市に落下し、120年余りたってから隕石として認められた「越谷隕石」が正式に登録されたあとはじめて「里帰り」し、9日、一般に公開されました。

「越谷隕石」は長さ18センチ、重さ4キロほどの黒い石で、明治35年に落下しましたが、長く地元の農家に保管され、落下から121年の時をへたことし、国際学会で隕石として認められました。
9日、越谷市の施設で開かれた市のイベントで、「越谷隕石」が隕石の登録後、初めて地元に戻り、一般に公開されました。
会場には石を受け継いできた農家の中村勉さん(72)も訪れ、公開を見守っていました。
訪れた人たちは隕石を実際に手に持って観察したり、中村さんから、隕石が落下した当時、地元の人たちの間で大騒ぎになっていたという話を聞いたりしていました。
市内の家族連れは「越谷にこんな貴重な隕石があると初めて知りました。隕石にさわるのも初めての体験で、重くてびっくりしました」と話していました。
中村勉さんは「皆さんに喜んで頂いて本当に良かったです。これからも、地元で公開してたくさんの人に見て頂きたいです」と話していました。