利根川水系ダム 貯水率回復も平年下回る 節水呼びかけ

首都圏に水を供給している利根川水系の関東北部にある9つのダムの貯水率は、一時、60%まで減っていましたが、台風に伴う雨などで67%まで回復しました。
ただ、今後雨の少ない日が続くと取水を制限する可能性もあり、国土交通省は日ごろからの節水への協力を呼びかけています。

国土交通省関東地方整備局によりますと、先月の利根川上流の流域の降水量は、過去の平均の半分以下にとどまり、首都圏に水を供給している利根川水系の9つのダムの合計の貯水率は、今月中旬に60%まで減りました。
その後、台風7号に伴うまとまった雨が降った影響などで、24日時点では67%まで回復しているということです。
ただ、利根川上流の流域の今月の降水量は、過去の平均並みで推移しているものの、来月以降、雨の少ない日が続くと再び貯水率が下がるおそれがあり50%を下回る見込みになると、取水制限を検討するということです。
関東地方整備局の武藤健治広域水管理官は、「貯水率は平年を下回っていて、今後の天気次第ではさらに低下する恐れがあり、まだまだ気が抜けません。無理のない範囲で、節水への協力をお願いします」と話しています。