避難所に指定の中学校で教員が避難者への対応方法を学ぶ訓練

関東大震災から来月1日で100年になるのを前に、避難所の運営にあたる中学校の教員が、震度6強の地震が発生した中で避難者への対応方法を学ぶ訓練が埼玉県川越市で行われました。

この訓練は災害が起きた時の避難所に指定されている川越市の中学校で開かれ、講師は日本赤十字社埼玉県支部の職員が務めました。
訓練は震度6強の地震が発生し、電気やガス、それに水道が使えなくなったという想定で行われました。
訓練では避難所をイメージした平面図と時系列に応じて避難者に対応する内容が書かれたカードを使って行われ、年齢や健康状態が異なる避難者を適切に誘導する方法や感染症への対策、それに避難した人たちに運営の協力を求める方法などを学んでいました。
参加した30代の教員は、「次々と訪れる人たちをさばくので精いっぱいで、先のことまで見据えて動くのは余裕がなく難しかったです」と話していました。
川越市立砂中学校の野口千津子校長は、「限られた時間や場所のなかで適切に対応する難しさを体験できたと思います。事前の備えにつなげていきたいです」と話していました。