ビッグモーター 所沢店で除草剤成分検出 県が被害届提出へ

中古車販売会社「ビッグモーター」の店舗前の街路樹が各地で枯れている問題で、埼玉県が所沢市の店舗前の土壌を調査したところ、除草剤の成分が検出されました。
埼玉県は警察に被害届を提出する方針で、原因が特定されれば原状の回復や損害賠償を求めることにしています。

埼玉県は先月下旬、所沢市と八潮市の2か所の店舗について、県環境科学国際センターで店舗前の植え込みの土壌を採取し分析を行っていて、4日午後その結果を公表しました。
それによりますと、所沢市にある「ビッグモーター所沢店」の前にある植え込みの2か所で除草剤に含まれる「グリホサート」という成分が検出されました。
検出された濃度を散布された量に換算すると、市販の除草剤を1回散布する場合と比べ、最大で10倍ほどの量が検出されたということですが必ずしも異常だとはいえないとしています。
この結果を受けて埼玉県は、警察に被害届を提出する方針で、ビッグモーター側に原因があると特定されれば、木を植えたり土を入れ替えたりする原状の回復と、損害賠償請求の検討をするとしています。
一方、八潮市の店舗では今回の土壌の調査では成分が検出されなかったため、今後は植え込みに残っている切り株から除草剤の成分が検出されないか調べることにしています。

また、さいたま市緑区にある浦和美園店の店長はこれまでのさいたま市の聞き取りに対して、みずからが着任した2月以降「除草剤を月に1、2回、下の草にまいていた」などと説明していて、さいたま市では土壌に除草剤の成分が含まれていないか詳しい調査を行っています。