吉川市立保育所で“保育士が不適切な行為”

埼玉県吉川市は市立保育所の保育士が子どもの頭をたたくなどの不適切な行為があったと発表しました。

市によりますと、市立第二保育所に勤務する50代の女性の保育士は、複数の子どもに対してこめかみにこぶしを当てて回したり、頭をたたいたりする行為が平成30年度と令和3年度に複数回あったということです。
保育士は、これらの行為を認め、しつけや突発的な行動を制止するためだったとしていますが、市は不適切な行為だとしてこの保育士を保育の業務から外したうえで処分を検討するとしています。
市は外部有識者を含めた検討チームを設けて、要因の分析や保育の質の向上に向けた検討を進め、研修を行ったりガイドラインを作成したりして再発防止に努めるということです。
市は、被害を受けた子どもの家庭に謝罪するともに、保護者への説明会を開くことにしています。
吉川市の中原恵人市長は「児童や保護者などすべての利用者の皆様におわび申し上げます。二度とこのような事態を招かぬよう、必要な対策を速やかに講じてまいります」とコメントしています。