所沢市 送迎バス園児降ろし忘れ 注意促す通知 県もすべてに

埼玉県所沢市の認定こども園で送迎バスから園児を降ろし忘れていた問題で、所沢市は市内の幼稚園や保育園などに注意を促す通知を出しました。

所沢市にある認定こども園の「所沢第六文化幼稚園」で今月14日、登園のバスが到着した際に、座席で眠っていた園児に気づかないまま別の送迎ルートに向かい、その途中で降ろし忘れていたことに気づきました。
所沢市は園の対応などについて聞き取り調査を行ったうえで、市内160の幼稚園や保育園などに対し、今月21日付けで注意を促す通知を出しました。
このなかで、出席や欠席の連絡を保護者に確認し、職員間で情報共有することや、子どもが移動するときは、複数の職員で人数をチェックすること、各施設で危機管理のマニュアルを適宜、見直すことなどを求めています。
所沢市では、この園から再発防止策などについて詳しい報告を求めているということです。

埼玉県所沢市の認定こども園で送迎バスから園児を降ろし忘れていた問題を受けて、埼玉県も県内すべての保育園や幼稚園などを対象に注意を促す通知を出すことにしています。
埼玉県では、去年からことしにかけて県立の特別支援学校の通学バスで子どもを降ろし忘れるミスが2件あり、バス事業者や幼稚園などを対象に研修を進めるなど、再発防止の取り組みを進めてきました。
また、県によりますと、国がことし4月から幼稚園や保育所などの送迎バスに設置を義務づけた安全装置の設置を終えた割合は、7月上旬時点で保育所などで61.2%、認定こども園で67.2%にとどまっているということです。
埼玉県少子政策課は「県としてもさまざまな対策を進めるなか、今回の事案の発生は誠に遺憾だ。再発防止の徹底を図っていきたい」としています。