埼玉県皆野町で日赤の救護班新メンバー訓練 36人が参加

災害や大きな事故が起きた際に応急医療などにあたる日本赤十字社の救護班の訓練が、30日、埼玉県皆野町で行われました。

日本赤十字社は災害や大きな事故が起きた際、病院で勤務している医師や看護師などが救護班として応急医療や巡回診療にあたる体制を整えています。
埼玉県内では、毎年、新たに任命されたメンバーの研修や訓練が皆野町で行われていて、30日は、36人の新メンバーが参加し、列車事故で多くのけが人が出たという想定で訓練に臨みました。
救護所のテントにはけが人役の人たちが次々と運ばれ、参加した人たちは、声をかけたり脈を測ったりしながら、けがの程度に応じて治療の優先度を決めるトリアージにあたっていました。
また、指揮所では、隣りの消防のテントから入ってくる救助の状況や救護所と共有した情報をもとに搬送先の病院を調整していました。
ことし救護班に任命された深谷赤十字病院の瓜田広美看護師長は、「予想外のことがたくさん起きて大変でした。実際に災害などが起きたときには、今回の研修や訓練を忘れずに対応したいと思います」と話していました。