越谷サンシティの建て替え計画 ホール部分は大規模改修に変更

埼玉県越谷市は、南越谷地域にある複合施設「越谷サンシティ」の建て替え計画について、老朽化が進むほかの公共施設の整備に多額の費用が見込まれるとして、全面的な建て替えを見直し、ホール部分については大規模改修とすることを決めました。

「越谷サンシティ」は、大型ショッピングセンターや市民ホール、それに図書館などを備えた複合施設で、昭和54年のオープン以来、文化や芸術の拠点として市民に親しまれてきました。
老朽化が進んでいたことから、越谷市はおととし、すべての建物を解体し新たに建て替える計画を策定していましたが、去年5月、建設資材の価格高騰などを理由に事業開始を1年延期すると発表していました。
越谷市はその後も計画の内容について検討してきましたが、市立病院や小中学校など同時期に建設されたほかの公共施設も老朽化が進んでおり、整備に多額の費用が見込まれるとして、建て替え計画の一部を変更することを決めました。
具体的には、商業棟とホール棟の両方を撤去し建て替える計画を見直し、商業棟のみを撤去し、ホール棟は大規模改修にとどめるということです。
この変更で、市は整備にかかる費用を170億円減らせるとしています。
越谷市の福田晃市長は「この先10年以内には整備などに着手しなければならない施設が多く存在し、大きな財政負担を生じさせることに強い危機感を持っており、こうした変更に至った。今後も、この地域の『にぎわい創出』のため尽力していきたい」とコメントしています。