歌で若者の自殺防止訴える 高校生が合唱コンサート さいたま

埼玉県で若者たちの自殺防止活動に取り組む団体が企画した、県内4つの高校の音楽部などによる合唱コンサートがさいたま市で開かれました。

若者の死因の1位が自殺となり自殺防止が課題となる中、若者の悩みなどの相談を無料で電話やメールで受け付けている団体「埼玉いのちの電話」は、歌を通して命の大切さについて考えてもらうきっかけにしようと、初めてコンサートを開きました。
コンサートには、埼玉県内の4つの高校の音楽部などが参加し、いきものがかりの「ありがとう」や、中島みゆきの「糸」などを力強く披露すると、会場からは温かな拍手が送られていました。
このあと「埼玉いのちの電話」と高校生の対談も行われ、団体の担当者は「自分の気持ちを正直に伝えてほしい。1人で解決が難しい時には信頼できる大人にも相談してほしい」と話していました。
参加した女子生徒は「聴いている人が笑顔になれるようにという思いで歌いました。10代は一番悩みやすくて心が押しつぶされる時もあると思うので、支えになる人の存在が必要だと思いました」と話していました。