鳥インフルエンザ 東武動物公園で飼育のワシなど 感染確認

埼玉県宮代町にある東武動物公園で死んだヘビクイワシとコブハクチョウあわせて3羽について、国の研究機関で遺伝子検査を行った結果、いずれも高病原性の鳥インフルエンザウイルスに感染していることが確認されました。

東武動物公園では、今月21日以降、飼育しているヘビクイワシやコブハクチョウが相次いで死に、このうちの3羽から簡易検査で鳥インフルエンザの陽性の反応が出ました。
動物公園によりますと、国立環境研究所で詳しい遺伝子検査を行ったところ、ヘビクイワシ1羽とコブハクチョウ2羽のあわせて3羽が、感染力が強い高病原性のH5型の鳥インフルエンザウイルスに感染していることが確認されました。
動物公園では、感染拡大を防ぐため同じ池で飼育していたほかのコブハクチョウやガチョウ、カナダガンなどの水鳥あわせて17羽を25日までに安楽死させたということです。
また、感染したヘビクイワシと同じ展示場にいた別のヘビクイワシ1羽については、経過観察を行っているということです。
東武動物公園は今月22日から臨時休園して消毒などを進めるとともに、およそ360羽のすべての鳥類の経過を観察していて、営業再開の見通しはたっていないということです。
埼玉県は、ほかの鳥の飼育施設などにも感染対策の徹底を呼びかけています。