川口 飲食店従業員殺害事件 被告に懲役20年の判決
埼玉県川口市の飲食店で当時24歳の従業員の男性を殺害した罪に問われた55歳の被告に対し、さいたま地方裁判所は求刑通り懲役20年を言い渡しました。
埼玉県上尾市の島田一治被告(55)は6年前、川口市のバーで従業員だった伊藤竜成さん(当時24)の顔を殴ったり首を踏みつけたりするなどの暴行を加えて殺害したとして殺人の罪に問われました。
伊藤さんの遺体は見つかっておらず、被告側は暴行については認めたものの殺害はしていないと主張していました。
20日の判決でさいたま地方裁判所の中桐圭一裁判長は「現場にいた目撃者は一連の経緯や暴行の状況をかなり具体的に供述し、一致していることから、被告が被害者の首を踏みつけて殺害したと認められる」と述べました。
そのうえで「被告は暴行の口封じの目的で殺害を選択していて、命の重さをかえりみず反社会的だ。殺害の方法も残忍で無慈悲だ」として求刑通り懲役20年を言い渡しました。