県立高校2校 インフルエンザで学級閉鎖 おととし3月以来

埼玉県の大野知事は県内の県立高校2校で、複数の生徒がインフルエンザに感染したとして、12日から学級閉鎖の措置をとったことを公表しました。
県内の公立学校で、インフルエンザのため、学級閉鎖の措置がとられたのは、おととし3月以来で、県は新型コロナウイルスとの同時流行が懸念されることから、基本的な感染対策の徹底を呼びかけています。

県によりますと、インフルエンザで学級閉鎖となっているのは、3人の生徒が感染した東部地区の県立高校と、4人の生徒が感染した南部地区の県立高校の2つの高校の2つのクラスです。
県教育委員会では、クラスの15%から20%が発熱していることを学級閉鎖の目安としていて、この2つのクラスでは、インフルエンザの生徒のほかにも発熱を訴える生徒が複数人いたことから、12日から14日まで学級閉鎖の措置をとりました。
県内の公立の小中学校、高校、それに特別支援学校でインフルエンザが原因で学級閉鎖になったのは今シーズン初めてで、新型コロナの感染拡大が本格化する前のおととし3月以来です。
大野知事は「コロナの感染者が減らないままインフルエンザの患者が増えれば、医療の負荷を増大させる。地域の異なる高校で学級閉鎖が発生したことで同時流行の兆しもある」と述べ、改めて、手洗いや会話時のマスク着用など基本的な感染対策を徹底するよう呼びかけました。