ウクライナから避難 バレエダンサーがチャリティー公演 狭山

ウクライナから日本に避難しているバレエダンサーの夫婦が、4日埼玉県狭山市で開かれたチャリティー公演に出演しました。

埼玉県出身でウクライナのバレエ団に所属する長澤美絵さんと夫でウクライナ人のエフゲニー・ペトレンコさんは、ことし2月、ロシアによる軍事侵攻直前に日本に避難しました。
4日は長澤さんの知人らが企画したウクライナ支援のチャリティー公演で、避難してから初めて2人一緒にステージに立ち、「眠れる森の美女」のワンシーンを表現豊かに演じていました。
そして、ペトレンコさんが「ウクライナを支えてくださりありがとうございます」と日本語であいさつすると、大きな拍手が送られました。
公演には埼玉県内に避難しているウクライナの人たちも招待されました。
10年以上、日本に住むウクライナ人の30代の女性は、3月に避難してきた両親などと公演を鑑賞し、「小さい頃、祖父にバレエに連れていってもらったことを思い出し、キーウにいる気持ちになりました。ウクライナのことを考えてくれていて勇気づけられます」と話していました。
公演のあと長澤さんは「支えてくれた人たちに感謝の気持ちでいっぱいです。2人で踊るのは久しぶりで楽しかったです。このエネルギーがウクライナに届いてくれたらいいなと思いました」と話していました。
公演の収益は日本赤十字社に寄付され、ウクライナの人道支援に役立てられます。