初動捜査の無線通話 正確さなどを競う大会 佐賀市の警察学校

警察の初動捜査に欠かせない無線通話で事件事故に関する情報をいかに素早く正確に伝達できるかを競う大会が佐賀市にある警察学校で行われました。

この競技会は、110番通報を受けた警察官が迅速かつ的確に対応する技術を向上させようと開かれ、県内10の警察署からおよそ20人が参加しました。

18日は、「男女のもめごとを目撃した」という通報を受けた想定で、現場で捜査にあたる担当と警察署から無線で指示を出す担当の2人1組で行われました。

通報を受けて現場に駆けつけた警察官は、目撃者に当時の状況などを詳しく聞いたあと、無線で警察署に「男性が女性に対して『騒ぐな』と拳銃のようなもので脅し、2人は車に乗って現場から去った」などと報告していました。

そして、現場から報告を受けた警察官は、県警察本部の通信指令室とも連携を取りながら、逃走した車を捜索するために指示を出していました。

大会に出場した小城警察署の白浜渚巡査部長は「現場からの報告を正確にメモすることや、ほかに活動している警察官に情報を確実に伝えるのが難しかったです」と話していました。

県警察本部通信指令課の白仁田美保次席は「無線通話は初動捜査の要と言われています。迅速、的確な対応をするために、より精進していただけたらと思います」と話していました。